待ち箱には重箱式や丸洞式などいくつか種類があるが、今回は比較的製作が簡単な重箱式について費用や寸法を紹介する。最低限の工具類を所持している前提であれば、待ち箱1個あたり2〜3千円程度だと思って進めた作業を改めて細部を計算してみた。
コンセプト
- 安く
- シンプルに
- 近場のホームセンターで手に入る
製作費用(待ち箱1個あたり約2000円)

丸ノコやインパクトドライバーなどの基本的な工具類を所持していれば2000円程度で待ち箱を1個作成できる計算。ただし、ホームセンターの杉板は吟味してもある程度の反りや節があり使用できない部分がでるため、全ての材料を有効活用するのは難しい。また、今回はホームセンターの木材カットを利用したが、自宅に卓上丸ノコなど真っ直ぐ切れる工具や腕に自信のある人はカット代を節約できコストはさらに下がる。次回持ち越しの材料や端材も出るが2000〜3000円程度には収まる。
寸法

重箱

内寸は220mmにした。今後重箱を増産する上で内寸が基準となるため、手に入る杉板の縦(150mm)から体積を計算し決定。※知り合いに蜂友がいる人は、今後のことを踏まえ同じサイズにした方が何かと都合が良いと思う。
天蓋とスノコ


シンプルに済ますなら天板のみでスノコなしでもよかったが、ダニ対策や給餌の可能性を考慮し作成。本当は天蓋の枠板を重箱の木材より幅の小さいものを使用し、スノコも木組みで作成する計画だったが、手頃なサイズの木材がなく加工に手間取るため、スノコはベニヤで代用した。
巣門
重箱で使用した木材をカットして製作するのが大変そうだったので、6mmの端材を挟むことで巣門にした。また、捕獲後は時期を見て四面巣門に移行する計画のためこの方法を採用。
その他
待ち箱を乗せる台は、その辺にある適当なブロックや端材を利用しエコに済ました。あと屋根はなくても良いかなと思ったが、びしょ濡れになるのも気が引けたため取り付けた。
感想
製作費用に関しては想定どおりだった。ある程度待ち箱を準備する人は自作一択になるが、1個や2個しか作らない人は買った方が良いと思った。また、製作に関しては思ったより時間がかかるため早めの取り掛かりが重要だ。具体的には前年の秋までには動き出した方が良い。
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