MSS-20のグルーピングテスト

大物猟
はじめに

昨今の弾不足の影響によりA-bolt用で相性が良いウィンチェスターのサボットスラッグが入手できないため、MSS-20を新たに導入した。当初、A-boltで比較的流通している銅弾サボットを使うことも考えたが、なにせ1発当たりのコストが高すぎる。練習を含めた自身の年間消費数で計算すると、新たにMSS-20の中古銃を導入しても2年でペイできる計算だったこととライフルまでの年数も少し考慮して、そしてなによりリコイルの少なさへの下心があり導入した。

MSS-20について

今回所持したMSS-20はチョーク式のモデル。現行の一つ前の型であると思われる。MSS-20の歴史について情報を漁ってみたがチョークタイプがいつ頃販売されていたのかはっきりとした情報はなかった。とある2009年の書き込みで新型のチョーク式は云々と記述があったため、発売時期はこの前年辺りであろうか。詳しい方がいたら教えてください。このチョークタイプの評判はあまり良くないということがわかったが、他に選択肢がないのだからそんなのは関係ない。

比較装弾

比較的安定供給されていて高価でない次の3種類を使用

1 REDBIRD FIELD LOAD

2 Remington FIELD LOAD

3 FEDERAL TRUBALL

射撃条件

距離:50m

射弾数:5発

姿勢:レスト

スコープ:9倍

射撃間隔:2分

結果

1 REDBIRD FIELD LOAD

1発飛ばしたがなかなかのまとまり

2 Remington FIELD LOAD

3 FEDERAL TRUBALL

まとめ

どの弾でもグルーピングは握り拳程度だった。画像の結果から判断するとどれを使っても大差ない。ロットによって精度云々という話もあるが実猟で50m以内の獲物に対してであれば差はないと感じた。今のところ無難にレッドバードを使うかなといったかんじ。ボルトのハーフライフルで相性の悪いサボットスラッグを撃ったときと同じぐらいの結果。正直、もう少しまとまると思っていただけに残念な結果だった。これならM870でスラッグを撃った時の方がまとまりがよい。

余談

初めて20番スラッグを撃って感じたことは思ったよりリコイルが小さいということ。体感は12番スラッグの半分程度。12番スラッグを撃っているとどのメーカーの弾を使ってもリコイルが強烈すぎてメーカー毎の反動の違いを感じる余裕もなかったが、20番は違った。明確にリコイルの違いがわかった。以下は12番サボットスラッグのリコイルを10として今回使用したスラッグの体感的なリコイルを数値で示す。

1 REDBIRD FIELD LOAD →→→→→5

2 Remington FIELD LOAD→→2

3 FEDERAL TRUBALL  →→→→→→6

レッドバード・フェデラルと比較してレミントンは圧倒的にリコイルが小さい。これを理由に実猟ではレミントンを使おうかと思ったが、やめた。実はゼロインの際にこの弾を使っていて、数発ワンホールの後に何発も飛んでしまう(20cmぐらい)ことがあったから。画像の5発はよくまとまったなという印象。

あとこの銃は射撃を続けて銃身が温まってくると狙いより右に集団する傾向がある。

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