はじめに
初めて猟友会のフィールド射撃大会(地区予選)に出場して感じたことや、どの程度点数をとれば上位に入れるかについて出場者の点数分布から考察してみる。また、使用銃についてもふれて見たいと思う。会場(射場)の難易度や県(地区)のレベル差はあるという前提で関東某県の地区予選の結果という観点で見ていただければと思う。
ルール
□ダブルトラップ(5m)50枚
□シングルトラップ(10m)25枚
□スキート(ジャパンルール)25枚
合計100点満点で順位を決めるものだった。以前は、ダブルトラップ40枚(5m)、シングルトラップ20枚(10m)、スキート20枚(フィールドルール)×2だったようだ(以下旧ルール)。ルールが変更になった理由や背景はわからないが、現在もスキートを2回行う旧ルールで実施しているところもあると思う。
参加者
参加者は50名弱。構成は、腕に自信のあるベテランハンター風が7割、残りは所持許可歴が浅くよくわからないけど来ました的な人たちと弁当食べにきたじいちゃんたち。幸いなことに、日クレなどで本格的にクレー射撃を競技として取り組んでいる選手はいなかった。関東某県の場合は、地区予選を勝ち抜いた者が県大会に出場という流れ。ちなみに県大会へ出場する人数は地区によって差があり、おそらくその地区の所属会員の人数比によって決められていると思う。県大会へ参加する人数は5地区で合わせて100名弱という話だった。
参加者の使用銃
□上下2連(7割):スキート銃が多く交換チョーク式のフィールド銃は若干名、トラップ銃は見なかった
□自動(2割):交換チョーク式が多い
□その他(1割):スライドと水平2連が数名
結果
点数分布については、それぞれの種目で8割以上と4割以下をまとめ、その他については1点刻みで人数表示した。
予選会の射場はダブルトラップの角度がキツく、他の射場で撃つより点数は伸びづらい印象。8割を超えた選手は1名のみでキャリアが長くそこそこ練習している人でも6割前後が多い。他の種目と比べ8割以上撃った選手は最も少ない。
普段15mトラップを練習していれば比較的簡単に8割以上撃てると感じた。ただし、スキートのみの選手については、クレーの撃破点がなかなか掴みにくく点数が伸びづらい印象。8割以上撃った選手が3種目の中で最も多い。
スキートは定期的に射撃練習している選手は安定して高得点を取る印象。
総合点で8割以上が一人だけだった。2位以下については1位とかなり差があり7割前後。上位の選手でもダブルトラップの点数が伸びず総合点が上がらないものが多かった。総合点の平均は56点で種目別で見るとシングルトラップの平均点が高くダブルトラップとスキートは同程度だった。
まとめ
観察していると射撃に関する基本動作ができている人は練習の頻度に関わらず6割以上は撃つ印象。さらに高得点を狙うには定期的な練習が必須。今回出場した地域ではトラップ射撃はあまり人気がなく、クレー射撃といえば普段からスキート射撃を行なっているいる人が多いため、スキート銃での参加者が多かった。ダブルトラップが50枚のルールであれば、全体でのウエイトが高いためここで点数を稼ぎたいところ。しかし、個人でダブルトラップの練習ができる射場は少ない。練習会などを探して定期的にダブルトラップの練習をすることが高得点をとる近道だと思う。今回と同じ会場で行われた他の地区予選も偵察に行ったが、トップは8割前後であった。地区予選で上位を目指すのであれば8割程度は安定して撃つ必要がある。他の緩い角度のダブルトラップを出す射場であれば最低でも+5点は取れると感じた。使用銃について、9割越えや県大会で優勝を目指すのであれば上下2連のフィールド銃が有利であり必要である。が8割程度の目標であればどの猟銃を使っても練習次第では大して変わらないと思った。なぜなら今大会の1位88点(自動銃スキート銃身のみ)2位74点(スライドアクション)だったからだ。
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